オフセット印刷(その4)

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今回はいよいよオフセットの印刷工程です。

印刷機のあるフロアでは、24時間空調管理が施され、また加湿器を何箇所にも設置して
年中湿度をできるだけ一定にするようにしています。

これは、紙が温度や湿度に大きく影響を受けるためで、冬の乾燥期や梅雨、真夏は特に気をつけなければなりません。
また、インキも季節によって粘度を調整して、常に安定した印刷を心がけています。



この機械はインキの調合機です。
特色の場合、以前は、職人が秤(はかり)を使いながら、ある程度経験と勘で調合していましたが、最近はこのような機械で調合するため、結果がデータとして残り、再版時の色合わせ作業などが大きく改善されました。


さて、前回の工程で現像・乾燥が終わった刷版は、次に絵柄読取り機にかけられます。

この機械は、版の位置やインキ量を計算し、その情報を印刷機へ送る役割です。
以前は、この工程も職人がやはり経験と勘に基づき見当を合わせたり、たくさんのインキ壺をそれぞれ開けたり絞ったりしてインク量を加減しながら色調整をしていたため、非常に手間と時間がかかっていました。
現在はこのシステムを採用することによって、すべてデータとして処理して自動的に見当とインキ量が調整されるため、刷り出しまでの時間がずいぶん効率化されました。



刷版を印刷機にセットしたら、


紙をデリバリー(給紙)にセットして、


印刷機のコントロール部で調整・確認をしながら、

印刷を始めます。

印刷用紙には、カラーパッチと呼ばれる測定用の色チャートがいっしょに印刷され、このチャートを印刷前や印刷中に何度も読み込んで、常に安定した状態で印刷されていることを確認します。



ここまでは、主に4色(カラー)機について説明してきましたが、

他に、単(1)色機、

2色機があり、

主に特色を印刷しています。

印刷が完了したら次は、乾燥に気をつけながらポストプレスと呼ばれる仕上げ加工工程に運びます。
次回からは、この加工工程をいくつかご紹介していく予定です。

取材協力 有限会社森田美術印刷

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コメント(1)

はじめまして。
田中かわずです。
「自費出版・電子出版の制作販売お助けガイド」を運営しています。
オフセット印刷の工程がよくわかりました。
私は中学校を卒業して、今は死語となった集団就職で、愛媛の片田舎から松山市にある印刷所に勤める傍ら、夜間高校に通いました。
印刷所では活版印刷を担当していました。確かハイデルベルグという機種だったと記憶しています。もう40年も前のことです。
懐かしいですね。
ポチっと応援。
また遊びにきます。

からふね屋

株式会社からふね屋は大正10年創業の印刷会社です。

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プロフィール

堀尾武史
株式会社からふね屋 代表取締役

昭和36年生まれの丑年
京都生まれ京都育ちの印刷屋四代目社長。
小学1年から大学4年まで剣道にひたすら明け暮れ、一応各年代で全国大会には出場、入賞なども果たす。
同志社大学卒業と同時に親戚の印刷会社で修行、ここで大いにしごかれ現在に至る。
自社にあった活版印刷から写植、フィルム時代を経て現在のDTPまでひと通り印刷については経験、美しい印刷を愛す。
趣味はお酒とアート鑑賞、読書、音楽(JAZZ・ROCK・POP・REGGAE・CLASSICなどオールランド)、TV鑑賞(ガイアの夜明け・カンブリア宮殿・たけしアートビートなどがお気に入り)、ウォーキング。