
これまでは、テキストや画像データを個別に入稿、弊社でデザイン・レイアウトを行うケースについて説明してきましたが、そのほかの入稿方法としては、印刷データ製作用のアプリケーションソフト(Adobe IllustlatorやIndesignなど)でデザイン・レイアウトまで完了したデータによる入稿、いわゆる完全データ入稿があります。
印刷データ製作用のアプリケーションソフトは、価格が高価である上、操作難易度も高く、また印刷の専門的知識も必要なため、一般の方はほとんど使われていませんが、グラフィックデザイナーなどには必須のツールです。
したがってデザイナーの方が発注主である場合や、デザイナーを介して印刷を発注をされる場合は、ほぼレイアウト・デザイン済(≠完全)データ入稿になります。
そこで、今回はこのケースの場合のよくあるデータ不備例や注意点について説明させていただきます。
まず、非常に多いのが、入稿時にデータの製作環境(使用OS,使用アプリケーションとそのバージョン、使用フォントなど)をまったく知らせていただけないケースです。完全データ入稿の場合に一番大事なことは、発注側と受注側のデータ環境が極力同じであることです。
データ環境が違うとフォントの不一致による文字化けや、アプリケーションのバージョン違いによるエラーなど致命的な問題が起こり得ます。もちろん受注側も製作環境の指定がなくても、細心の注意をはらってデータをチェックしますが、デジタルフォントは無数に存在しますし、アプリケーションのバージョンアップも非常に煩雑にありますので、予め製作環境を知っておくことは作業工程の短縮化と無駄なコストの削除に大きく寄与します。
それとアプリケーションのバージョンに関連した話ですが、以前にPCに同じアプリケーションの複数のバージョンがインストールされていて、1つのドキュメントデータを作業のたび違うバージョンで開いては保存を繰り返していたため、入稿していただいたデータが破損していた・・・というようなケースもありました。ドキュメントをダブルクリックして開く癖のある方は十分にご注意ください。
あとOSに関してはMacOS9環境で製作されている方がまだまだたくさんいらっしゃいます。弊社はOS-X環境に完全に移行しているため、IllustlatorのVer.10以下をご使用の場合は、すべてのフォントをアウトライン化していただくようお願いいたしております。またQuarkXPressのVer.4.1以下をご使用の場合は、弊社の残されたOS9環境のPCが作動している間は対応いたしますが、このPCが使用不能になった段階で対応を打ち切らせていただく予定です。
最後に余談ですが、最近デザイナーの方が入稿される際にデータ製作環境の伝達どころか使用する印刷用紙もご指定いただけないケースが増えてきました。
本来なら紙質もデザインの大きな要素の一つですし、紙質によって色指定なども微妙に変わってくる場合もあるはずですが、入稿の際にこちらがお尋ねして初めて考えるケースも多々あります。昔版下で入稿していただいていた頃は主に版下の上にかけられたトレーシングペーパーに色々な指示が事細かに書き込まれていたものですが、これもデジタルツールによる入稿の弊害のひとつでしょうか?
次回からはアプリケーションごとにデータ製作の注意点などを挙げさせていただきます。

はじめまして。
印刷の勉強を少ししたものです。
でもこんなに手軽にパソコンDTPをこなせるようになる
ちょっと前だったので、今はまた勉強しなおしです。
こちらで勉強しなおしさせて頂きます。
よろしくお願いいたします(^^)
トムママ様、コメントありがとうございます。
またご質問などあればお気軽にご連絡ください。