今さら聞けない印刷用語集 その4「取り都合」

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取り都合というのは、紙の全判から製作する印刷物がどれだけ取れるか、ということで、「取り都合が良い」とか「取り都合が悪い」といった言い方をよくします。

「取り都合が良い」とは、全判に対して、印刷物として使う部分を除くとほとんど紙のロスが出ない状態のことを指して言い、逆に「取り都合が悪い」とは紙のロスがたくさん出る状態を指します。
紙の全判のサイズは、通常四六判菊判B本判A本判ハトロン判などがあり、紙の種類によって用意されている判サイズは異なります。そしてそれぞれの判サイズの全判を、印刷機に通るサイズに裁断して使います。

従って、印刷物を設計する際、まず使用する紙にはどの判型が用意されているかを調べ、印刷機のサイズに裁断した大きさに、製作しようとしている印刷物が幾つ付くかを計算します。
このとき、四六判、菊判はそれぞれB系列、A系列にちょうど良いサイズの判ですので、仕上がりサイズがA系列(A1、A2、A3、A4など)やB系列(B2、B3、B4、B5など)の書籍やパンフレット、リーフレットなどは、ロスはほとんど出ません。
ところがそれ以外の変形サイズの場合、取り都合が非常に悪くなる場合が多々あります。

また、紙の取り都合は、印刷物の仕上がりサイズのほかに、折加工や製本加工が必要な場合には紙の目の方向によっても、大きく左右されます。
紙の目については、以前このブログで説明していますので、そちらも参照いただきたいのですが、この紙の目を合わせるがために、A系列やB系列の仕上がりサイズの印刷物でも取り都合が悪くなるケースもありますので注意が必要です。

》 紙の目について

いずれにせよ、紙の取り都合は、印刷価格と直結しますので、発注の際は、よく印刷会社の営業担当と相談されることをお勧めします。

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からふね屋

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プロフィール

堀尾武史
株式会社からふね屋 代表取締役

昭和36年生まれの丑年
京都生まれ京都育ちの印刷屋四代目社長。
小学1年から大学4年まで剣道にひたすら明け暮れ、一応各年代で全国大会には出場、入賞なども果たす。
同志社大学卒業と同時に親戚の印刷会社で修行、ここで大いにしごかれ現在に至る。
自社にあった活版印刷から写植、フィルム時代を経て現在のDTPまでひと通り印刷については経験、美しい印刷を愛す。
趣味はお酒とアート鑑賞、読書、音楽(JAZZ・ROCK・POP・REGGAE・CLASSICなどオールランド)、TV鑑賞(ガイアの夜明け・カンブリア宮殿・たけしアートビートなどがお気に入り)、ウォーキング。