今さら聞けない印刷用語集 その9「ピンホール」

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今年の1月以来の「今さら聞けない印刷用語集」。今回のテーマはピンホールです。
ピンホールと言えば文字通り小さな穴のことですが、印刷用語でピンホールは、主にベタ面などに発生する小さな白い点々のことを指します。








で、このピンホールの主な原因はずばり紙粉です。(他にインキの気泡などが原因の場合もあります)
紙粉とは、紙を断裁した断面から発生する繊維のチリのことです。この紙粉が静電気によって紙本体やブランケット、ローラーなどに付着したまま印刷すると紙粉が付着したところだけ白抜けする、それが俗に言うピンホールです。
この紙粉は実は出やすい紙と出にくい紙があり、一番出やすいのは板紙(コートボールなど)や厚紙、それに上質紙や書籍用紙、その他表面がラフだったり、コットンっぽい紙などは紙粉が出やすい紙と言えます。
また、このピンホールが一番目立ちやすいのは、比較的濃い色を単色である程度広い面積にベタ刷りした場合です。従って、紙パッケージや包装紙などは紙質、デザイン双方の面からピンホールが起こりやすい印刷物と言えます。
では、このピンホールをどうやって防ぐかですが、

・紙の断裁の際、さらに四方を化粧断ちする
・刷る前に紙粉除去装置に紙を通す、あるいは除去装置のついた印刷機で刷る
・実際に印刷する前に一度紙を印刷機に空通しして粉取りする
・印刷機のローラーを途中何度も洗浄する
・印刷中目視でチェックし、ピンホールを確認したら、抜き取る。

などの対策が挙げられますが、正直言ってどれも100%どころか、それに近い確率の効果さえ期待できません。
どうしてもピンホールを防ぐのであれば、そのベタ面だけは同じ版で2度刷りするのがベストと言えます。ただし、ただでさえベタ刷りはインキの消費量が多く印刷コストが割高の上、2度刷りは当然その分のコストもアップします。ですからコストと品質を天秤にかけなければなりません。ピンホールでお困りの場合も印刷会社の営業担当者とよくご相談ください。

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からふね屋

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プロフィール

堀尾武史
株式会社からふね屋 代表取締役

昭和36年生まれの丑年
京都生まれ京都育ちの印刷屋四代目社長。
小学1年から大学4年まで剣道にひたすら明け暮れ、一応各年代で全国大会には出場、入賞なども果たす。
同志社大学卒業と同時に親戚の印刷会社で修行、ここで大いにしごかれ現在に至る。
自社にあった活版印刷から写植、フィルム時代を経て現在のDTPまでひと通り印刷については経験、美しい印刷を愛す。
趣味はお酒とアート鑑賞、読書、音楽(JAZZ・ROCK・POP・REGGAE・CLASSICなどオールランド)、TV鑑賞(ガイアの夜明け・カンブリア宮殿・たけしアートビートなどがお気に入り)、ウォーキング。