いまさら聞けない印刷用語集 その10「経済ロット」

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まだまだ日中は暑い日が続きますが、朝晩は少し涼しくなり、秋の気配をそこはかとなく感じるようになりました。
さて、今回のテーマは厳密に言うと印刷用語ではなく、広く製造業で使われている用語ですが、よくお客様から、「経済ロットで頼むわ!」とか「最低経済ロットはどれぐらいですか?」とか言われることが多いので、印刷における経済ロットについて一度まとめておこうと今回のテーマに選びました。

印刷工程において経済ロットを左右する要素としては以下が挙げられます。

  • 紙の使用量
  • 印刷枚数
  • 加工数量

まず紙の使用量から説明しますと、通常印刷会社が紙を仕入れる場合、大きく分けて、連単位、包単位、バラ仕入れの方法があります。
 基本的には包単位以上での仕入れが望ましいため、包単位以下の数量での仕入れは、1枚あたりの単価が包単位に比べて、1.7倍〜2倍近く高くなってしまいます。従って、紙に関してのみで言えば、経済ロットは、丁度包単位の数量になるような発注ロットが望ましく、また最低経済ロットも1包以上の数量ということになります。

では、1包に何枚包装されているかというと、紙の銘柄や、連量(つまり紙の厚さ)によって1包の数量も違い、ちなみに4/6判換算で55kg以下のものは大体1包が500枚、55〜135kgが250枚、135kg以上が100〜125枚といったところが目安です。これは1包が人が担げる重さを基準にしているからのようです。

ただ印刷物の仕上がりサイズやページ数によって、必要な紙の枚数は変わり、また全紙1枚あたりから印刷物がいくつ取れるかがわかっても、実際には印刷や製本・加工段階で調整用のロスや製造ロスが出ることを見込んで紙を発注しますので、ケースバイケースで事案ごとに経済ロットも変化します。

これらのことをふまえて、紙の使用量からみた効率的な印刷発注数量の決め方として、必要数量+ロス分を足した数量が丁度紙の包単位になるようにするか、あるいは紙の包単位分の数量で発注して、実際はロスが出た分を除いた数量を納品数量とする方法が考えられます。

また、既製品の名刺用紙や封筒、はがき、カードなどは、大体100枚単位で印刷会社がメーカーや代理店から仕入れることになりますので、これらの印刷に関しては、概ね最低経済ロットは100枚、経済ロットは100枚単位となります。

とここまで書いて、少し長くなってしまいましたので、印刷枚数や加工枚数からみた経済ロットについては、次回書かせていただきます。

つづく

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からふね屋

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プロフィール

堀尾武史
株式会社からふね屋 代表取締役

昭和36年生まれの丑年
京都生まれ京都育ちの印刷屋四代目社長。
小学1年から大学4年まで剣道にひたすら明け暮れ、一応各年代で全国大会には出場、入賞なども果たす。
同志社大学卒業と同時に親戚の印刷会社で修行、ここで大いにしごかれ現在に至る。
自社にあった活版印刷から写植、フィルム時代を経て現在のDTPまでひと通り印刷については経験、美しい印刷を愛す。
趣味はお酒とアート鑑賞、読書、音楽(JAZZ・ROCK・POP・REGGAE・CLASSICなどオールランド)、TV鑑賞(ガイアの夜明け・カンブリア宮殿・たけしアートビートなどがお気に入り)、ウォーキング。