今さら聞けない印刷用語集 その11「クレーム」

| トラックバック(0)
  
GA134_L.jpg


先週は中秋の月が少しだけ顔を覗かせ、それとほぼ時を同じくして突然涼しくなり始めました。
前回に引き続き「印刷用語集」という主旨から少しずれますが、今回のテーマは「クレーム」です。
本当は印刷会社にとって有ってはならないお客様からのクレームですが、その具体的な原因は印刷物の不良に対しても多岐に渡ります。

まずプリプレス段階の原因で考えられるのが、

1、誤字・脱字
2、文字化け
3、図版の間違い・画像の裏焼き
4、色指定の問題
5、サイズ指定の問題

などです。

誤字・脱字は、入稿される原稿の段階で間違っている場合は、余程あきらかな間違いでない限り印刷会社側で見つけるのは困難なのでほとんどクレームの対象になりません。
問題は、2の文字化けも含め、入稿段階では正しかったのに、入力・出力の段階でなんらかのミスにより、誤字・脱字・文字化けが生じた場合です。この場合もお客様の方で校正していただいて、校了を頂いた場合は原則としてはクレームの対象にはならないはずなのですが、私たち印刷会社でもそのようなミスが起こらないよう細心の注意を払いチェックを怠らないよう努力しています。

3の画像の裏焼きは現在はデジタルカメラが全盛になり、ほとんど見受けられなくなりましたが、以前はポジフィルムでの入稿も多く、そのスキャニング段階でフィルムの表裏を間違ってしまうことがよく起こっていたのです。しかもデュープフィルム(複製用フィルム)の場合フィルムをみても表裏がなかなか判別出来ない場合もありました。
裏焼きのミスは画像によっては非常に気付きにくく校正でも見落とされがちですが、たとえば着物や洋服の場合などうち合わせが逆になるなど重大なクレームにつながる恐れがあります。

4の色指定の間違いでデータ時代になって気を付けなくてはいけないのがK版以外の色へのオーバープリント指示によるミスで、ホワイトへのオーバープリント指定などは文字や図柄が消えてしまいます。このオーバープリントのミスは、特に気をつけないといけないのが、最初の入稿や出力段階ではK版に指定していた文字やアイテムを主にデザイン上の理由で途中で白や他の色に変更した場合です。このミスは色校正や刷版校正でないと気づかないので本当に注意が必要です。

5のサイズ指定は、例えば無線綴じの本でのどギリギリまで文字や画像が配置されていて、本として開いたときに見難いことや、頁数の多い中綴じ製本の冊子で小口ギリギリまでデザインされていて、しかも外側と内側での断裁誤差が計算されていないと、内側のページで小口のあたりが切れてしまうなどのクレームが考えられます。

ここまで書いて、またまた話が長くなりそうですので、続きは次回に・・・・

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.karafuneya.com/mt5/mt-tb.cgi/444

からふね屋

株式会社からふね屋は大正10年創業の印刷会社です。

からふね屋が運営している「紙と印刷」製品のショップです。

からふね屋の自費出版部門です。

1本からオリジナル扇子をつくることができます

アーカイブ

プロフィール

堀尾武史
株式会社からふね屋 代表取締役

昭和36年生まれの丑年
京都生まれ京都育ちの印刷屋四代目社長。
小学1年から大学4年まで剣道にひたすら明け暮れ、一応各年代で全国大会には出場、入賞なども果たす。
同志社大学卒業と同時に親戚の印刷会社で修行、ここで大いにしごかれ現在に至る。
自社にあった活版印刷から写植、フィルム時代を経て現在のDTPまでひと通り印刷については経験、美しい印刷を愛す。
趣味はお酒とアート鑑賞、読書、音楽(JAZZ・ROCK・POP・REGGAE・CLASSICなどオールランド)、TV鑑賞(ガイアの夜明け・カンブリア宮殿・たけしアートビートなどがお気に入り)、ウォーキング。