今さら聞けない印刷用語集 その13「オンデマンド印刷」

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このブログでもご紹介してきたように、弊社ではこのたび新たに設備を導入し、「オンデマンド印刷」サービスを開始しました。
ただ、この「オンデマンド印刷」という言葉がおそらく印刷業界以外の一般の方々にはあまり馴染みがなく、具体的にはどんなサービスか判りづらいことと思います。
弊社でもこのサービスを始めるにあたり、他に内容がよく伝わるもっと判りやすい名前がなにかないかずいぶん悩んだのですが、結局思いつかず、この名前に落ち着きました。

そこで今回は、少しでも「オンデマンド印刷」の内容を皆さんにご理解いただけるよう主にメリットを中心に説明したいと思います。

まず「オンデマンド」という言葉は、英語の「On Demand:要求に応じて」のことで、最近はインターネットの世界などでも動画配信などで用いられているように「必要なものを」「必要な時に」「必要な分だけ」届けるサービスを指してよく使われています。

それでは、印刷におけるオンデマンドとはどういうことかというと、まず従来の印刷システムでは、設備も大掛かりで間にいくつもの工程を経るため人手も多く必要な上、製版費などのイニシャルコスト(固定費)が掛かるため、経済性の面から千とか万という単位のまとまった枚数を印刷して1枚あたりのコストを下げ、出来上がった印刷物はある程度の期間をかけて使い切ることが前提になっていました。ところが実際には、

  • 1回限りの小規模なイベントや行事、会合などで使うのでそのとき必要な数だけあればよい
  • 限られた少人数だけに配り(売り)たいので、そもそも千とか万という数量は必要ない
  • 頻繁に記載されている印刷内容に変更の必要があるので一度にたくさん作れない
  • 印刷物の保管スペースがない
  • 発注から納品まである程度時間が必要
というような問題から、印刷物の製作を躊躇したり、必要以上の数量をつくったり、逆に割高を覚悟の上で小ロットで印刷することも少なくありませんでした。
そしてこういった問題に対しては今までは、手書きでつくったり、複写機でのコピーや家庭用や事務用プリンターでの出力などで対応はしてきましたが、どうしても出来上がりのクオリティは印刷物とは比べものにはなりませんでした。

ところがここにきて印刷のデジタル化が著しく進み、従来の印刷とほぼ変りない品質を、

  • コピー機並のサイズと価格のデジタル印刷機を使用
  • 専門の印刷技術をもった職人が不要
  • PCから直接データのまま印刷できるため製版コストが掛からない
  • 色や見当の調整などが必要ないため1枚目から無駄なく印刷できる
  • 断裁機や製本機も内製化

などの理由で、今までの印刷では対応できないような極小ロットでも非常にリーズナブルな価格で、しかも短納期で印刷できるようになりました。
特に5枚(部・冊)とか10枚(部・冊)という単位でも、一般印刷で使われている諸々の用紙に対応して、なおかつほぼ同等の印刷クオリティが再現できることによって、企業や法人向けだけでなく、個人の方々の多用なニーズにもお応えすることが可能になったわけです。

たとえば自費出版(リトルプレス)や同人誌、ミニコミ誌、サークル情報誌などは、小部数のうえ、予算も限られているでしょうから、作りすぎや、逆に不足する事態は避けたいところですが、そんな場合も「オンデマンド印刷」は持って来いです。

ほかにも

  • 結婚式やパーティなど比較的小規模な集まりで記念品として配る冊子や扇子や団扇など
  • 美術系の大学生の卒業製作
  • 建築家や美容師・作家・クリエイターなどの方のポートフォリオブック
  • 地域や学校のイベントの記録や報告書
  • 学校での副教材テキスト
  • 料理人やパティシエのレシピブック
  • 文化教室やカルチャースクールの教材
  • 学術書や論文集
などいろいろなニーズに対応できます。

もちろん、

  • 印刷サイズが限られている(A3まで)
  • 面積の広いベタや網ベタにムラやゴーストが出やすい
  • プリンターの構造上、紙の伸縮などの影響を受けやすい
  • アウトライン化されたフォントの印刷はやや太る
  • ポストプレス(後加工)はほとんど手作業になる
などのデメリット面も若干ありますが、使いようによっていろいろな可能性が広がる印刷サービスです。
また、インターネット印刷通販などとは違い、弊社の営業スタッフが案件ごとに親身に対応させていただきますので、その点でも安心してお任せいただけます。

実際の印刷見本など用意していますので、詳しくはお気軽に弊社までお問い合わせください。

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電話      075-761-1166  
FAX       075-771-8539

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株式会社からふね屋は大正10年創業の印刷会社です。

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プロフィール

堀尾武史
株式会社からふね屋 代表取締役

昭和36年生まれの丑年
京都生まれ京都育ちの印刷屋四代目社長。
小学1年から大学4年まで剣道にひたすら明け暮れ、一応各年代で全国大会には出場、入賞なども果たす。
同志社大学卒業と同時に親戚の印刷会社で修行、ここで大いにしごかれ現在に至る。
自社にあった活版印刷から写植、フィルム時代を経て現在のDTPまでひと通り印刷については経験、美しい印刷を愛す。
趣味はお酒とアート鑑賞、読書、音楽(JAZZ・ROCK・POP・REGGAE・CLASSICなどオールランド)、TV鑑賞(ガイアの夜明け・カンブリア宮殿・たけしアートビートなどがお気に入り)、ウォーキング。