【印刷用紙事典】番外編 越前和紙 視察レポート(前編)

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先月、産地問屋の社長さんのご案内で、福井県越前市の越前和紙の産地を視察してきました。

越前和紙は1,500年という長い歴史があり、また全国でも唯一の紙祖神「川上御前」を祀る岡太神社を護り、連綿と今日まで紙漉き、和紙づくりを営んできています。

その技術と品質は日本全国に数ある和紙産地の中でも最高といわれ、室町時代から江戸時代にかけては「越前奉書」や「越前鳥の子紙」は公家・武士階級の公用紙として重用され、全国に広まるとともに、現代では「格式ある」紙として各種の証券や証書などに用いられるほか、多くの著名な日本画家などからは、画紙として愛用されています。

この日は、まずはお昼ごはんに「越前そば」(写真を撮るのを忘れました)をいただいてから、和紙づくりを営む五箇(大滝町・岩本町・不老町・新在家町・定友町)の鎮守である岡太神社・大瀧神社にお詣りしました。

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前述の通り、このお社は、里に紙漉きの技術を伝えたといわれる川上御前を祀り、神体山である権現山の山頂にある奥の院とそのふもとに建つ里宮から成り、里宮は、江戸時代後期の社殿建築の粋を集めて再建されたもので、昭和59年国の重要文化財に指定されました。

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こちらの春と秋の祭礼は五箇の里を挙げてのお祭りだそうで、特に毎年ゴールデンウィークにある春の例祭は「神と紙の祭り」と呼ばれ県の無形民族文化財にも指定され、大変賑わうそうです。
是非今度はその時期に合わせて伺いたいものです。

さて、いよいよ視察を開始し、まずはご夫婦で手漉き奉書を生産されている山口荘八さんの工房にお邪魔しました。

ちょうど昼休みが終わり、午後の作業が始まったところでした。
この日の作業は透かし文字入りの証書を漉いておられました。

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まずは原料を漉舟(すきふね)の中で撹拌します。

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そして抄紙つまり紙を漉く作業です。
水中にちらした紙料を簀桁(すげた)で漉くっていきます。

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予定した厚さになると桁から簀をはずして、湿紙(しとがみ)と呼ばれる漉きたての紙を重ねてゆきます。

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このあとこのまま一晩おいて水切りの後、「圧搾(あっさく)」という作業で余分な水分を取り除き、干し板に貼り付けて乾燥させます。

つづく・・・・

参照サイト:福井県和紙工業協同組合 「越前和紙®」
      越前和紙の里

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プロフィール

堀尾武史
株式会社からふね屋 代表取締役

昭和36年生まれの丑年
京都生まれ京都育ちの印刷屋四代目社長。
小学1年から大学4年まで剣道にひたすら明け暮れ、一応各年代で全国大会には出場、入賞なども果たす。
同志社大学卒業と同時に親戚の印刷会社で修行、ここで大いにしごかれ現在に至る。
自社にあった活版印刷から写植、フィルム時代を経て現在のDTPまでひと通り印刷については経験、美しい印刷を愛す。
趣味はお酒とアート鑑賞、読書、音楽(JAZZ・ROCK・POP・REGGAE・CLASSICなどオールランド)、TV鑑賞(ガイアの夜明け・カンブリア宮殿・たけしアートビートなどがお気に入り)、ウォーキング。