見学&勉強会の最近のブログ記事

2017spring_okazaki01.jpg

4月になりましたが、今年は桜前線の北上が少しゆっくりみたいで、2日(日)現在、京都の岡崎公園一帯の桜もやっとつぼみがふくらんできているところで、所々でちらほら咲いているといった状況です。

2017spring_okazaki02.jpg

2017spring_okazaki03.jpg

2017spring_okazaki04.jpg

この時期毎年恒例の岡崎桜回廊ライトアップ&十石舟めぐりも先週末から始まっていますが、ちょっとさびしい感じです。

2017spring_okazaki05.jpg

なお、この十石船については、桜回廊ライトアップ期間の夜間運行は9日(日)まで(桜の開花時期によっては延長の可能性あり)ですが、日中は5月7日(日)まで午前9時30分発~午後4時30分発で毎日運行されます。

乗船券の販売など詳しくは京都府旅行業協同組合ホームページ(http://kyoto-tabi.or.jp/)をご覧になってみてください。

そしてこれもこの時期恒例となりました、笠井季美さんの個展が4日(火)から京都・岡崎のギャラリー唯で開催されます。
今年もからふね屋では新作はがき4種を制作させていただきました。

岡崎公園散策の節にはぜひお立ち寄りください。

kasai_dm2017.jpg

笠井季美 個展
顔彩で描く
 心 の 彩 (こころのいろ)

日時:2017年4月4日(火)〜9日(日) 11:00〜18:00(最終日は〜17:00)
会場:ギャラリー唯 〒606-8344 京都市左京区岡崎円勝寺町91
グランドヒルズ岡崎神宮道1階



にほんブログ村 本ブログ 自費出版へ にほんブログ村 デザインブログ グラフィックデザインへ にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 京都(市)情報へ 人気ブログランキングへ ビジネスブログ100選

岩野平三郎製紙所さんの次にシルクスクリーン印刷機を使っての雲母摺りなど和紙加工を手掛けられる加藤紙工所さんをお伺いした後、今度は機械抄きを見学したくて、三田村製紙所さんを訪れました。

三田村製紙所さんは、局紙が専門で、主に賞状用紙や卒業証書用紙、それに出版用紙などを取り扱い、透かし加工などにも対応されています。
この日は残念ながら機械は稼動していませんでしたが、機械を見ながらそれぞれの工程を三田村さんから説明していただけました。

echizen_mitamura01.jpg

機械抄きとは言え、製造する工程に変わりがあるわけでなく、それぞれの工程が機械化されているだけでして、まずは紙料を撹拌するところから始まります。
 
echizen_mitamura07.jpg

紙料としては、パルプのほか、紙出(断裁仕上げしたときに出る余り紙など)などを再利用するそうで、そういう意味では局紙というのはリサイクルペーパーとも言えますね。

echizen_mitamura03.jpg

撹拌して解きほぐされた原料をタンクに移し、作業工程がスタートします。

echizen_mitamura02.jpg

echizen_mitamura04.jpg

紙料は沈殿・分離や濾過などを使って不純物などを取り除き、抄造工程に進みます。

echizen_mitamura05.jpg

echizen_mitamura06.jpg

ベルトコンベアー上に原料が流し込まれ、抄き作業と乾燥作業が合わせて行われ、ロール状になった紙が出来上がってきます。
透かしを入れるときは「抄き」の工程のところで透かしの「型」をはめ込みます。

通常洋紙・和紙にかかわらず、紙の抄造機と言えば、かなり大きな機械設備となるのですが、この機械は紙の抄造機としては一番小さい部類にあたり、製造ロットも比較的少ない量から対応が可能だそうです。

この日は機械が稼動していなかったので私の拙い説明では分かりにくかったとは思いますが、以上が機械抄きの和紙の工程のざっとした流れです。

今回は日帰りで駆け足の視察で、越前和紙の一部しか見ることができなかったと思いますので、またゆっくりと訪れたいのと、今度は他の和紙産地さんにもぜひお伺いできたらと考えています。


にほんブログ村 本ブログ 自費出版へ にほんブログ村 デザインブログ グラフィックデザインへ にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 京都(市)情報へ 人気ブログランキングへ ビジネスブログ100選

echizen_iwano10.jpg

山口荘八さんの工房の次に伺ったのが、岩野平三郎製紙所です。
こちらは国内最大の手漉き和紙工房といわれ、特に画紙の抄造は初代から越前一の名工とうたわれ、現代にいたるまで多くの著名な近代日本画家たちに愛用されてきました。

上の写真は工房の中でも一番大きな漉き舟で、特大の特注和紙を漉くための設備です。

echizen_iwano11.jpg

この日はまず、煮上がりした原料の雁皮(ガンピ)や三椏(ミツマタ)からゴミやチリなどの不純物を手作業で取り除く作業を見学させてもらいました。

echizen_iwano02.jpg

echizen_iwano01.jpg

以前は紙漉きを担当されていたベテランの従業員さんが、ほんとうに細かいところまで丹念にゴミやチリを取り除いておられます。
このあと漉きやすいように細かく裁断されます。

echizen_iwano07.jpg

echizen_iwano06.jpg

こちらの写真は「ねり」といって、和紙を流し漉きする際に紙料と混ぜ合わせる植物粘液で、トロロアオイの根などから作られます。
このねりを混ぜることによって紙料が水の中で均一に漂浮して漉簀の操作がやりやすくなるほか、紙自体の腰を強くする効果もあるそうです。

echizen_iwano03.jpg

echizen_iwano04.jpg

echizen_iwano05.jpg

この日はいくつかの漉き舟で、それぞれ二人一組で職人さんたちが襖判の大きさぐらいの「雲肌麻紙」を次々と漉かれていました。
こちらの工房の四代目社長さんは女性の方なのですが、従業員さんも若い女性の方が目立っていました。

echizen_iwano08.jpg

さて、漉き上がった和紙は隣の作業場で、濡れて水分を含んだ状態のまま二人がかりでヘラで気泡を抜きながら乾燥用の干し板に平坦に貼りつけます。

echizen_iwano09.jpg

そしてその和紙を貼り付けた板を乾燥用の室に入れてしっかり乾燥させます。
乾燥が終わった和紙は再び室から取り出され、このあと台板から和紙をヘラで剥がすと完成です。

ふたたびつづく・・・・

参照サイト:福井県和紙工業協同組合 「越前和紙®」
      越前和紙の里


にほんブログ村 本ブログ 自費出版へ にほんブログ村 デザインブログ グラフィックデザインへ にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 京都(市)情報へ 人気ブログランキングへ ビジネスブログ100選

echizen_okamoto01.jpg

先月、産地問屋の社長さんのご案内で、福井県越前市の越前和紙の産地を視察してきました。

越前和紙は1,500年という長い歴史があり、また全国でも唯一の紙祖神「川上御前」を祀る岡太神社を護り、連綿と今日まで紙漉き、和紙づくりを営んできています。

その技術と品質は日本全国に数ある和紙産地の中でも最高といわれ、室町時代から江戸時代にかけては「越前奉書」や「越前鳥の子紙」は公家・武士階級の公用紙として重用され、全国に広まるとともに、現代では「格式ある」紙として各種の証券や証書などに用いられるほか、多くの著名な日本画家などからは、画紙として愛用されています。

この日は、まずはお昼ごはんに「越前そば」(写真を撮るのを忘れました)をいただいてから、和紙づくりを営む五箇(大滝町・岩本町・不老町・新在家町・定友町)の鎮守である岡太神社・大瀧神社にお詣りしました。

echizen_okamoto02.jpg

前述の通り、このお社は、里に紙漉きの技術を伝えたといわれる川上御前を祀り、神体山である権現山の山頂にある奥の院とそのふもとに建つ里宮から成り、里宮は、江戸時代後期の社殿建築の粋を集めて再建されたもので、昭和59年国の重要文化財に指定されました。

echizen_okamoto03.jpg

こちらの春と秋の祭礼は五箇の里を挙げてのお祭りだそうで、特に毎年ゴールデンウィークにある春の例祭は「神と紙の祭り」と呼ばれ県の無形民族文化財にも指定され、大変賑わうそうです。
是非今度はその時期に合わせて伺いたいものです。

さて、いよいよ視察を開始し、まずはご夫婦で手漉き奉書を生産されている山口荘八さんの工房にお邪魔しました。

ちょうど昼休みが終わり、午後の作業が始まったところでした。
この日の作業は透かし文字入りの証書を漉いておられました。

echizen_yamaguchi01.jpg

まずは原料を漉舟(すきふね)の中で撹拌します。

echizen_yamaguchi03.jpg

そして抄紙つまり紙を漉く作業です。
水中にちらした紙料を簀桁(すげた)で漉くっていきます。

echizen_yamaguchi05.jpg

予定した厚さになると桁から簀をはずして、湿紙(しとがみ)と呼ばれる漉きたての紙を重ねてゆきます。

echizen_yamaguchi06.jpg

このあとこのまま一晩おいて水切りの後、「圧搾(あっさく)」という作業で余分な水分を取り除き、干し板に貼り付けて乾燥させます。

つづく・・・・

参照サイト:福井県和紙工業協同組合 「越前和紙®」
      越前和紙の里



にほんブログ村 本ブログ 自費出版へ にほんブログ村 デザインブログ グラフィックデザインへ にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 京都(市)情報へ 人気ブログランキングへ ビジネスブログ100選

matsumura002.jpg

先日このブログでも参加者を募集した「第1回紙専門商社 見学&勉強会」を去る6月14日(金)に株式会社松村洋紙店さんで開催しました。

松村洋紙店さんは製紙メーカーと印刷会社をつなぐ、いわば紙の問屋さんという存在の会社ですが、松村さん訊いても、いままでエンドユーザーなど一般の方に会社内を見学してもらったり、ましてや勉強会を開くなど一度もなかったことだそうで、一方平和紙業さんのほうも、わざわざどこかに出向いて勉強会を行うこともほとんどなく、そういう意味ででは非常に貴重な機会だったと言えると思います。

当日は梅雨にもかかわらず非常に暑い一日でしたが、Facebookページのイベント告知などから応募いただいた8名の方にご参加いただきました。

matsumura001.jpg

まずは、今回の見学&勉強会を企画してくれた松村洋紙店の営業の千原さんから印刷用紙の基礎知識を聞きながら、主に上質紙やコート紙、マットコート紙などの常備在庫が保管されている倉庫を見学し、

matsumura007.jpg

matsumura006.jpg

製紙メーカーなどから入荷した印刷用紙を、これから配送する各印刷工場向けに用途ごとに裁断する断裁の工程を皆さん熱心に見学されました。
ここでは、担当者から、用紙をカットした時のサイズが正確であることの重要性や、板紙などに対して行う紙粉切りなどについて説明も受けました。

matsumura005.jpg

そのあと、会議室にもどり、少し休憩を兼ねて平和紙業さんに多数ご用意いただいたファンシーペーパーの使用例の製品見本を覧ていただき、

matsumura003.jpg

そして、今回のメイン、平和紙業株式会社の吉井隆典さんと森田仁也さんによるエコロジーペーパーを中心としたファンシーペーパーの勉強会を行いました。

matsumura004.jpg
左:吉井氏 右:森田氏

matsumura010.jpg

matsumura009.jpg

matsumura008.jpg

上記のような豊富な資料をもとにした(勉強会終了後は参加者に差し上げました)、各サンプルごとの詳しい説明に、参加者の皆さまはメモをとるなど熱心に聞かれていました。

参加者同士がほとんど初対面の人ばかりということもあって皆さん遠慮がちな部分もあり、なかなか当初意図したように闊達な議論を交わす場、とまではいきませんでしたが、時折質問などもまじえながら和やかな勉強会となりました。

勉強会終了後、アンケート用紙やメールなどで感想をお聞かせいただきましたが、皆さん概ね好評で、思い切って開催してよかったと胸を撫で下ろしています。

また、次回は印刷の基礎的なことを勉強したり、その工程を見学したい、という意見も多数いただきました。
できれば、ただ印刷機やその周辺機械を見学するだけでなく、もう少しワークショップ的な勉強会を企画するなど、今後の検討課題にしたいと思います。
さらには、これも参加者の方からいただいたご意見ですが、勉強会のあとに参加者同士の交流をはかる懇親会なども一計を案じる価値がありそうです。

最後になりましたが、今回の企画を提案してもらった弊社営業担当の千原さんをはじめ、ご協力いただいた株式会社松村洋紙店の皆さま、講師役を快くお引受けいただいた平和紙業株式会社の吉井さんと森田さん、そして今回ご参加いただいた8名の皆さまにこの場を借りてお礼申し上げます。

また、このような機会があればよろしくお願いいたします。

関連記事
紙専門商社 見学&勉強会のお誘い
第1回印刷工場見学ツアー開催
【印刷工場の裏側見せます!】都写真製版所編 その5
【印刷工場の裏側見せます!】都写真製版所編 その4
【印刷工場の裏側見せます!】都写真製版所編 その3
【印刷工場の裏側見せます!】都写真製版所編 その2
【印刷工場の裏側見せます!】都写真製版所編 その1


にほんブログ村 本ブログ 自費出版へ にほんブログ村 デザインブログ グラフィックデザインへ にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 京都(市)情報へ 人気ブログランキングへ ビジネスブログ100選

1

からふね屋

株式会社からふね屋は大正10年創業の印刷会社です。

からふね屋が運営している「紙と印刷」製品のショップです。

からふね屋の自費出版部門です。

1本からオリジナル扇子をつくることができます

アーカイブ

最近のコメント

プロフィール

堀尾武史
株式会社からふね屋 代表取締役

昭和36年生まれの丑年
京都生まれ京都育ちの印刷屋四代目社長。
小学1年から大学4年まで剣道にひたすら明け暮れ、一応各年代で全国大会には出場、入賞なども果たす。
同志社大学卒業と同時に親戚の印刷会社で修行、ここで大いにしごかれ現在に至る。
自社にあった活版印刷から写植、フィルム時代を経て現在のDTPまでひと通り印刷については経験、美しい印刷を愛す。
趣味はお酒とアート鑑賞、読書、音楽(JAZZ・ROCK・POP・REGGAE・CLASSICなどオールランド)、TV鑑賞(ガイアの夜明け・カンブリア宮殿・たけしアートビートなどがお気に入り)、ウォーキング。