オフセット印刷の最近のブログ記事

今回はいよいよオフセットの印刷工程です。

印刷機のあるフロアでは、24時間空調管理が施され、また加湿器を何箇所にも設置して
年中湿度をできるだけ一定にするようにしています。

これは、紙が温度や湿度に大きく影響を受けるためで、冬の乾燥期や梅雨、真夏は特に気をつけなければなりません。
また、インキも季節によって粘度を調整して、常に安定した印刷を心がけています。



この機械はインキの調合機です。
特色の場合、以前は、職人が秤(はかり)を使いながら、ある程度経験と勘で調合していましたが、最近はこのような機械で調合するため、結果がデータとして残り、再版時の色合わせ作業などが大きく改善されました。


さて、前回の工程で現像・乾燥が終わった刷版は、次に絵柄読取り機にかけられます。

この機械は、版の位置やインキ量を計算し、その情報を印刷機へ送る役割です。
以前は、この工程も職人がやはり経験と勘に基づき見当を合わせたり、たくさんのインキ壺をそれぞれ開けたり絞ったりしてインク量を加減しながら色調整をしていたため、非常に手間と時間がかかっていました。
現在はこのシステムを採用することによって、すべてデータとして処理して自動的に見当とインキ量が調整されるため、刷り出しまでの時間がずいぶん効率化されました。



刷版を印刷機にセットしたら、


紙をデリバリー(給紙)にセットして、


印刷機のコントロール部で調整・確認をしながら、

印刷を始めます。

印刷用紙には、カラーパッチと呼ばれる測定用の色チャートがいっしょに印刷され、このチャートを印刷前や印刷中に何度も読み込んで、常に安定した状態で印刷されていることを確認します。



ここまでは、主に4色(カラー)機について説明してきましたが、

他に、単(1)色機、

2色機があり、

主に特色を印刷しています。

印刷が完了したら次は、乾燥に気をつけながらポストプレスと呼ばれる仕上げ加工工程に運びます。
次回からは、この加工工程をいくつかご紹介していく予定です。

取材協力 有限会社森田美術印刷


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前回ご紹介したように、弊社で作成したデータは、校了後ネット(光ファイバー)を介して、次の工程に進むべく協力工場に送られます。


以前は、協力工場へはMOディスクやフロッピーディスクに一旦コピーして受け渡しするのが一般的でしたが、昨今ブロードバンドが急速に普及したため、最近はほとんどメール添付か、もしくはデータが大きいときはFTPを使ってやり取りしています。
このとき弊社と同じゼロックスDC-1255カラープリンタを設置している協力工場では共通の色シュミレーションを持っているため、わざわざ紙出力の色見本を届けなくてもほぼ弊社で出力したのと同じ結果のプリンタ出力が可能です。

DC-1255



ちなみに弊社でもFTPサーバを立ち上げておりますので、メールでは添付できないような
大きなデータを入稿される際には、是非ご利用ください。
ご連絡をいただければ担当からくわしくご説明いたします。

さて、協力工場に送られたデータは、再度問題がないかチェックが行われ、
次に最終印刷出力用の画像データに置き換えられます。




印刷用の画像データへの変換にはRIPという装置(コンピュータ)が用いられ、多丁送りや、製本物の面付作業もこの段階で行われます。




RIPで作られた印刷画像データは、次に刷版とよばれるアルミの感材に出力されます。




以前は一旦フィルムに出力してから、刷版に感光していたのですが、(画像右)
ここ1〜2年であっという間に直接刷版に出力する方法、CTP(コンピュータ・トゥー・プレート)が主流になりました。(画像下)



メリットとしては、納期短縮、効率化のほか、ドットゲインの縮小が挙げられます。
以前はフィルムから刷版に感光する段階でどうしても網点が太ることが避けられませんでしたが、CTPが導入されてから、少なくても刷版が原因のドットゲインは明らかに小さくなりました。(但し紙質によるドットゲインは別です)
また、フィルム保管の必要がなくなるので、保管コストの意味でも大きなメリットが
あるといえます。
さて出力された刷版は現像・乾燥を経て、いよいよ印刷機へ回されます。

次回は印刷の現場をご紹介いたします。


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今回は、印刷の前工程、通称プリプレス(製版工程)について少しご紹介いたします。
オフセット印刷のプリプレスは、15年前ぐらい前まではアナログ工程が主流でした。
写植機で打った文字を印画紙に焼き、フィニッシャーやデザイナーがレイアウト用の版下台紙に貼り付けたものを製版カメラで撮影し、画像を分解したフィルムやスクリーンフィルムと重ね焼きを繰り返し、最終的に分色フィルムを作成していました。


現在では、これらの工程がすべてコンピュータの中で行われます。
弊社では、まずお客様から原稿をいただいたら、アプリケーションソフトを使って、文字はテキストデータへ、写真やイラストは画像データに変換し、レイアウト・色指定します。
また最近では、お客様から文字データや画像データをご支給いただくケースもかなり増えました。


弊社では、これらのデータを社内のファイルサーバーで一元管理して、オペレーターはクライアントマシンからアクセスして作業を行っています。
このファイルサーバーは2重・3重にバックアップ体制をとり、作業中の大事なデータを安全に管理しています。



入力が完了したデータは、プリンタで出力するか、PDF形式のデータでお客様に校正していただきます。
弊社ではカラープリンタ出力には主にゼロックスDC-1255を導入しています。本番の印刷とは若干の違いはあるものの、コート紙・マットコート紙・ノンコート紙の最終印刷物の色シュミレーションが出来るため、納期短縮やコストダウンともに、高品質化にも貢献しております。

こうして、お客様とやりとりさせていただいたデータが校了になりましたら、ネット回線を通じて、協力工場へと送信して、次の工程へ進みます。

次回は、CTP刷版です。


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今回からは、現在もっともポピュラーな印刷技法であるオフセット印刷をご紹介してゆきたいと思います。

オフセット印刷とは、刷版にインキをつけ、そのインキを印刷機のブランケットに移し(オフ)、さらにそのインキを用紙に転写(セット)する印刷方式です。
このとき親油性の皮膜で覆われた刷版(アルミ版)を焼き付けて、インクがのらない部分は親水性がある状態にするため、水と油(インキ)の反発性により、インクがのる画線部とのらない非画線部とができる訳です。
以前は刷版を露光するのにあらかじめ製作したフィルムと密着させていましたが、現在では、デジタルデータから直接刷版に感光するCTP(Computer To Plate)が主流となってきました。このため、フィルムセット時の誤差による見当ずれや、感光時のドットゲイン(網点の太り)の問題が以前にくらべ飛躍的に改善されました。

刷版自動植版機


印刷機の種類としては、予め裁断した紙に印刷する枚葉機と、ロール状の紙に印刷する輪転機という大まかに分けて2種類の機械があります。
枚葉機は、広く印刷全般に対応しており、また輪転機は新聞や雑誌さらにはチラシ印刷に代表される大ロット印刷に使われます。
さらに、それぞれに紙のサイズ(菊版全紙、菊版半裁、菊版四裁、など)や版胴数(4色機、2色機、単色機、など)によって様々なレパートリーがあり、印刷の形態やサイズ、部数、色数、紙質などによって機械を使い分けます。

枚葉4色印刷機


弊社では、枚葉機についてすぐれた技術を持つ協力工場数社と常に信頼関係を結び、お客様からの様々なご要望にお答えできる体制を整えております。
特に昨今オフセット印刷は、ほぼ完全にデジタル製作ワークフローに移行したため、
協力工場ともさらに連携を深め、より効率的な印刷物の製作を目指しています。

次回からは、弊社のデジタルデータ製作によるワークフローを順番にご紹介してゆきます。


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からふね屋

株式会社からふね屋は大正10年創業の印刷会社です。

からふね屋が運営している「紙と印刷」製品のショップです。

からふね屋の自費出版部門です。

1本からオリジナル扇子をつくることができます

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プロフィール

堀尾武史
株式会社からふね屋 代表取締役

昭和36年生まれの丑年
京都生まれ京都育ちの印刷屋四代目社長。
小学1年から大学4年まで剣道にひたすら明け暮れ、一応各年代で全国大会には出場、入賞なども果たす。
同志社大学卒業と同時に親戚の印刷会社で修行、ここで大いにしごかれ現在に至る。
自社にあった活版印刷から写植、フィルム時代を経て現在のDTPまでひと通り印刷については経験、美しい印刷を愛す。
趣味はお酒とアート鑑賞、読書、音楽(JAZZ・ROCK・POP・REGGAE・CLASSICなどオールランド)、TV鑑賞(ガイアの夜明け・カンブリア宮殿・たけしアートビートなどがお気に入り)、ウォーキング。