書籍紹介の最近のブログ記事

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グラフィック社から刊行されている雑誌「デザインのひきだし」の最新号が和紙特集とのことでしたので、アマゾンで予約購入したところ早速に先週届きました。

前回もこの印刷見聞録で紹介させてもらったデザインのひきだしVol.22も紙の大特集で和紙もたくさん紹介されていたのですが、今回の特集はずばり「和紙」ということで、なんと本自体がすべて和紙に印刷されていました。

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※表紙は天然楮の麻の葉とプレーンな和紙の貼合の紙を使用

その他にもいつものようにふんだんに紙見本や印刷・加工サンプルが綴じ込まれていて、ほんとうに採算はあっているのだろうかと心配になってしまいます(笑)。

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※大量に綴じ込まれている付録の和紙実物見本の目次ページ

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※なんと耳付和紙印刷のラベル紙の実物サンプルまで付いています。

ちょうど今週、問屋さんにお願いして案内してもらい越前和紙の視察に行くところでしたので、まずはこの本でしっかり予習をしていきたいと思います。

越前和紙の視察については、またこの印刷見聞録でご報告します。




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今回のテーマは「著作権」です。
印刷業界にとっても古くて新しい、ある意味永遠に続く問題かもしれません。

ところが、いざブログの記事にしようとすると、あらためて自分自身の知識と理解のあまりの無さに気づき、慌てて参考文献を探して、比較的最近刊行されて、なおかつわかりやすそうな一冊を手に取りました。

「おとなになる前に読みたい、教養としての著作権の話」というコピーが表紙に書かれていて、表題のちょうど三倍の年齢に達している筆者としては、ちょっと遅きに失するかもしれないと思いながら読み進めましたが、具体例をふんだんに紹介しながら、著作権全般についての話を非常にわかりやすく解説されていて大変勉強になりました。

そして著作権とは、創作者の権利を守り、きっちりとその報酬が還元されるために存在するのですが、ただ「創作のコピーを作りそれ売って対価を得る」という旧来の著作権ビジネスモデルは、デジタル化があらゆる分野で進んで、だれでも簡単にコピー(複製)ができる今の時代には、旧来のモデルとは変わっていく必要があることもよく理解できました。

また、
  • 超人気漫画だった「キャンディ・キャンディ」はお蔵入り?
  • ミッフィー対キャシー(ハローキティのキャラクター)事件の「粋な解決」
  • Twitterのつぶやきはテレビなどのマスメディアで転載自由?
  • 「4小節以内なら許可は不要」は都市伝説?
など、著作権にまつわるちょっとしたウンチクネタも楽しめましたので、興味のある方はぜひご一読ください。



ところで、印刷業界で著作権に関係してよく問題となるのが、印刷の版やデータの所有権の所在。いわゆる「版権問題」です。
つまり印刷に使用するフィルムや刷版、あるいは印刷出力用データは、発注者と受注者のどちらのものか?」という議論ですが、これらは法律上、印刷制作の途中に発生する「中間生成物」と呼ばれ、その所有権は受注側に帰属することが過去の判例からも認められています。

したがって発注者がこれらの「中間生成物」の譲渡を要求する場合は、制作に費やされた労力や知識・技術に応じた費用の支払いが必要となると考えるのが一般的です。

とはいえ、もし受注者と発注者の間で「中間生成物」の譲渡が有償によって成立したとしても、発注者はまだ自由にその「中間生成物」を使って印刷物を作成することはできません。

なぜなら、「中間生成物」には、テキストや写真、イラストなどの著作物が含まれていて、それぞれに執筆者やカメラマン、イラストレーターらの著作権が存在してので、これらの権利処理が行われない限り本来は発注者も自由に複製(この場合は印刷)することはできないのです。

実際には、これらの権利処理をすべての案件で細かく履行していくことは現実的ではないかもしれませんが、すくなくとも発注者と受注者の双方が版権の所在と著作権の存在を認識していることは非常に大事なことだと思います。

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2011年3月11日に起こった東日本大震災は被災地はもちろんのこと、日本国内外にも大きな影響をもたらしました。
印刷業界でもたくさんの印刷会社をはじめ業界関連企業が被災され、甚大な被害に遭われましたが、中でも三菱製紙八戸工場と日本製紙石巻工場の地震および津波による被害は、どちらも日本の印刷・出版業界にとって決して少ないものではありませんでした。

例えば、弊社でも非常によく使っているニューVマットというマットコートの塗工紙は、主に三菱製紙八戸工場で生産されていたため、震災後工場が復旧するまでの半年ほどは他社の製品を代用せざるを得ませんでした。

今回ご紹介する佐々涼子著「紙つなげ!彼らが本の紙を造っている」(早川書房) というノンフィクションでは、大震災で被災した日本製紙石巻工場が、津波によって完全に機能停止し、誰もが「工場は死んだ」と口にするほど絶望的な状況から、わずか半年で奇跡の復興を果たしたその軌跡が丹念に描かれています。

もともと日本製紙は日本の出版用紙の約4割を担っていて、石巻工場はその日本製紙の主力工場で主に出版向けの本文用紙を生産していました。
ですのでこの石巻工場がダウンするということは、「日本の出版が倒れるとき」と言っても決して大げさではないほどの出来事だったわけです。

この本では、巨大な瓦礫と泥に埋もれ、幸い従業員は全員生存したが、最終的に41体もの津波に流された遺体が発見されるなど絶望的な状況と、社員がそれぞれの想いを胸に復旧に取り組む姿を丹念に語っていくとともに、マスコミではあまり伝えられることがなかった被災地の目を背けたくなるような実態についてもさりげなく描かれています。

震災後半年でこの日本製紙石巻工場だけでなく、三菱製紙八戸工場も操業が再び始まり、印刷用紙がほぼ普段通りに流通しはじめたことに当時はあまりなにも考えませんでしたが、実際には経営トップからそれぞれの従業員の方々まで言葉には言い尽くせないほどのご苦労と懸命の努力があったことをこの本を通して知ることができ、あらためて当たり前に紙が手に入ることのありがたさをヒシヒシと感じました。

また、この本では印刷業界にいてもなかなか普段から知ることの少ない印刷用紙の製紙工程も非常にくわしくかつ、分かりやすく説明されていますので、その意味でも大変勉強になると思います。

蛇足ですが、もちろん本書も日本製紙石巻工場で造られた紙が使用されています。

本文:オペラクリームHO 4/6判 Y目58.5kg(日本製紙石巻工場 8号抄紙機)
口絵:b7バルキー A判 T目 52kg(日本製紙石巻工場 8号抄紙機)
カバー:オーロラコート A判 T目 86.5kg(日本製紙)
帯:オーロラコート 4/6判 Y目 110kg(日本製紙)

因みに、この印刷見聞録で何回かご紹介したモンテシオンモンテルキア同工場の復興支援商品として位置づけられています。





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designbook005.jpg数あるグラフィックデザインの専門雑誌の中でも印刷寄りの実践的な内容の記事が特徴の、グラフィック社刊行の「デザインのひきだし」最新号が。今回は紙の特集だということでしたので、早速購入しました。

これまでもシルクスクリーン特集やオフセット印刷特集の号を購入していたので、それぞれの特集の技法や内容に合わせて、非常に豊富なサンプルが綴じ込まれているのでボリュームたっぷりの雑誌であることは知っていましたが、今回の号を実際に手にとってみてびっくり、なんと通常の号に比べても倍近くの厚さで、まるで週刊ジャンプ並ではありませんか!

デザインのひきだし22
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しかも表紙の紙も、何かが漉き込まれていてひとめで再生紙とわかるような特徴的な紙質なのですが、これが実は不要になったお札古紙が紙の原料の約半分量入っているお札混抄紙なのだそうです。

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中を見てみると、もちろん記事を充実していますが、今回はなんと全体の約2/3のページを、新製品や和紙、それに注目の紙などの綴込みサンプル(枚数にして100枚以上)が占めています。

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特に今回の特集は和紙に関することが充実しています。
弊社にも和紙に関するお問合わせがよくあるのですが、案外皆さん和紙のことをよくご存知なくて、和紙と洋紙の違いなども曖昧なので、和紙に興味のある方は是非この本はおすすめです。

また、このブログでも紹介した、D'CRAFTてまりコレクションモフルポルカやブンペルなどの紙サンプルも綴じ込まれています。

個人的には前から思っていたことなんですが、この号にも紹介されている日本全国の和紙の産地をいつかひとつずつ廻ってみたいという想いがまた強くなりました。

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現在の印刷のワークフローは、デザイン・レイアウトをPC上でアプリケーション・ソフトを使って印刷用のデータに仕上げ、そのデータを出力したものを印刷する・・・、という形が主です。
そしてこの工程で、デザイン・レイアウトを行うのが「デザイナー」の仕事で、印刷用データを作るのが「DTPオペーレーター」の仕事となるのですが、実際のところはその境目は非常に曖昧です。

DTPが主流になる以前の「アナログ」の頃は、デザイナーはデザイン・レイアウトを「版下」という製版のベースになる文字や線画、罫線やトンボを配置した台紙にして、画像用原稿といっしょに入稿するところまでが仕事で、その版下をもとに製版作業を行い、印刷用の版を作るのが、製版会社のオペレーターや印刷会社の仕事と明確に分かれていました。

ところが、デジタル化した現在では、デザイナーはそれまでの版下にかわりに、PCで作ったデータを入稿するようになり、また従来はポジフィルムや印画紙などで入稿していた画像原稿も、デジカメやスキャナーの発達で、直接データにレイアウトした状態で入稿できるようになりました。
つまり、(完全、不完全はさておき)デザイナーが一人ですぐに印刷用データを作ることも可能になったのです。

一方、例えば弊社の製作スタッフのように、印刷用データを作成できるDTPオペレーターのスキルに加え、デザイン・レイアウトもこなせる場合もあり、この場合も一人ですべての作業をカバー出来るわけです。

そのため、どこまでがデザイナーの仕事の領域で、どこからがDTPオペレーターや印刷会社の仕事になるのかが非常に分かりにくくなっているのが現状なわけです。

この問題は、単に仕事のスムーズな進行だけに留まらず、ギャランティーの問題を大きく関わっているだけに難しいと言えます。

例えば、印刷会社への入稿がそのまま刷版などに出力可能な印刷データ(通常、完全データと呼んでいます)という条件の見積りの案件で、

  • スキルを持ったデザイナーが完全データを用意した場合、デザイン費に加え、DTPオペレーション費が請求できるのか?
  • 入稿されたデータが完全でなくオペレーターによる作業が必要な場合、そのフィーは誰が負担するのか?

といった問題がありますし、もっと曖昧に、単に「データ入稿」という抽象的な表現で見積りを取り交わした場合、DTPオペレーション作業はそもそも誰が負担し、そのフィーは見積りに含まれているのか?というようなことが日常茶飯事に起こっているのが現状です。

特にクライアントにしてみれば、そのへんのデータのやり取りに関する知識はほぼ皆無なのが普通ですし、見積る側の印刷会社なども見積り段階で「データ入稿」と言われても、実際にデータを見てみるまではデータが完全か不完全かとか、単なるデザイン・レイアウト指示だけのデータなのかがまったくブラックボックスの場合が多いのです。

またアナログ時代は、デザイナーも製版・印刷会社も双方の領域の専門性が高く、職人的な世界があって、相互不可侵な関係であり尚且つお互いにある種リスペクトが感じられていたのですが、デジタル時代の現在は省力化、スピード化など様々なメリットを生み出した一方、それぞれの専門領域に簡単に踏み込めることによって、総合的に印刷物としての高いクオリティが果たして維持できているのかという問題も孕んでいます。つまり印刷のクオリティ自体は確かに相対的に向上していますが、レイアウトやデザイン、画像の美しさという点においては安易さが感じられる印刷が増えているように思うのです。

そして、その現状に比例してプリプレス費はデジタル化による省力化、効率化による効果以上の勢いで低価格化の一途をたどっていますし、デザイナーやカメラマンなどクリエイター側のギャランティも年々下落しているのではありませんか?

この現状を打破するためには、DTPオペレーターをはじめ印刷会社もさらにDTPオペレーション力や印刷の技術を磨くとともに、日頃から美的感覚やデザインセンスも取り入れる努力が必要ですし、デザイナーなどクリエイターの方々も完全データまで創り上げるスキルは必須ではないにしても、データで入稿するスタイルを取り続けるなら、デザイン意図がより反映された印刷を仕上げるためにDTPオペレーションに対する知識は最低限持ちあわせておく必要があると思います。

そこで今回ご紹介するのが、エムディエヌコーポレーションから発刊されている「新詳説 DTP基礎」という本です。


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新詳説DTP基礎[改訂三版] (MdN DESIGN BASICS)


つい先ごろ【改訂三版】が発行されたのですが、DTP全般についての基礎知識が非常にコンパクトにわかりやすくまとめてあり、これからDTPに関わろうとする初心者の方はもちろんのこと、編集やデザイン、カメラマンの皆様にもご一読いただきたいと思います。

そんなこと「初めから知っているよ」というような内容も多いとは思いますが、なかなか私達印刷会社の立場でもこの本の内容をすべて理解しているかというと、ちょっと心もとないところもありますので、広く知識を身につけるにはうってつけの本といえます。しかも最終章では今話題の電子書籍についても触れていますので、仕事場に是非一冊お薦めいたします。


今さら聞けない印刷用語集 その1「くわえ」
今さら聞けない印刷用語集 その2「ダブルトーン 」
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今さら聞けない印刷用語集 その4「取り都合」
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今さら聞けない印刷用語集 その6「トンボ」
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今さら聞けない印刷用語集 その8「オーバープリント」
今さら聞けない印刷用語集 その9「ピンホール」

今さら聞けない印刷用語集 その10「経済ロット」

今さら聞けない印刷用語集 その11「クレーム」

今さら聞けない印刷用語集 その12「Mインキ・Sインキ」

今さら聞けない印刷用語集 その13「オンデマンド印刷」



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kyoto_yosegaki01.jpgつい先日、GALLERY&SHOP唐船屋で商品を扱わせていただいているギャラリー高野を運営されているマリア書房さんから「京都よせがき ちょっとそこまで 秋」が出版されました。

著者の池田良則さんは現在日展評議員で、祖父に池田遙邨さん、父に池田道夫さんと、親子3代とも京都で活躍の有名な画家一家です。

弊社でも少しご縁があって、池田良則さんの描かれた絵はがきなどを以前印刷させていただいたことがあります。
また今回のこの本に掲載されている絵は、もともとこれも弊社のお得意先様である宇治の丸久小山園さんが池田さんに依頼され「茶道雑誌」(河原書店)や「月刊遠州」の広告として20年近く描き下ろされたものを中心に集められています。


そこで弊社とは少なからぬご縁のある本ということで、今回このブログでもご紹介させていただきます。

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kyoto_yosegaki03.jpg ※クリックで拡大します。

本の内容は、池田さんが「京を歩く」というテーマで描かれた風景画と、その絵に寄せて一般公募で集められた地元の方々の親しみあふれる一言メッセージが添えられています。
どちらかというと観光名所より、通い慣れた通学・通勤路や近所の見慣れた社寺の境内など、地元の京都人が「ほっこりする」景色が集められています。

なお、今後この本はシリーズ化されて、冬編、春編、夏編の発行が予定されており、現在冬編に掲載する「一言よせがき」を一般公募されています。詳しくはマリア書房さんの募集サイトへどうぞ。

池田良則画集 『京都よせがき ちょっとそこまで 冬』よせがき募集!!

こちらのサイトに冬編に対象となる風景画が56点アップしてあり、その中から1枚を選び応募すると、選定の結果、12月全国書店にて販売予定の「京都よせがき ちょととそこまで 冬」に掲載されるそうです。




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7月1日発売の雑誌『ゆうゆう』8月号の中のゆうゆう編集部特選!Presents(プレゼント)のコーナーに唐船屋オリジナル団扇を今月のプレゼントとして掲載していただきました。絵柄をお選びいただくことはできませんが、抽選で5名様に差し上げますので、ぜひ「ゆうゆう」をお買い求めいただき、奮ってご応募ください。

唐船屋オリジナル団扇の商品一覧はこちら

ゆうゆう 2010年 08月号 [雑誌]

主婦の友社



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i-Padが日本で発売されて早1ヶ月が経とうとしていますが、私のまわりでもユーザーをちらほら見かけるようになりました。
17年来のMac ユーザーでi-Phoneユーザーでもある私ですが、正直、最初はi-Phoneを大きくしただけじゃないか、と少し斜に構えた見方をしていたのですが、今ではかなり食指を動かされています。
というのも、先日友人に少し触らせてもらったり、ネットやTVなどから得た情報から、これはやはり新しいコンピュータの形であることが徐々にわかってきたからです。やはりスティーブ・ジョブズ恐るべし、まさに彼の前に道はなく、彼の後に道ができます。
そして、このi-Padの登場によって今年は日本でも電子書籍元年とも呼ばれ、われわれ印刷業界が決して見過ごすことのできない大きな波が襲いかかってきているのも事実で、ひょっとするとグーテンベルグ以来の大転換がこれから始まるのかもしれません。
そこでまずは何はともあれお勉強ということで関連書籍を2冊ほど買ってみました。
それがこちら。

電子書籍の基本からカラクリまでわかる本 (洋泉社MOOK)

洋泉社



電子書籍元年 iPad&キンドルで本と出版業界は激変するか?

田代真人 / インプレスジャパン



いずれも本も、

・キンドルとi-Padのどちらが普及するか?
・電子書籍は安くできる?
・「印税70%の世界」は本当に来るのか?
・書籍、読書スタイルはどうなる?
・著者、書き手はどうなる?
・出版社、出版業界はどうなる?
・書店はどうなる?

など電子書籍のこれまでの流れと現状、先行するアメリカでの状況、これからの日本での普及の可能性などが分かりやすく説明されています。
特に後者は、著者がもともと長く出版業界に身を置き、最近になって電子書籍出版社を立ち上げた人なので、これまでの書籍出版と電子書籍出版の違いや、損益分岐点の考察をもとにどうしたら売れる電子書籍づくりが出来るかについて、さらには、やや身贔屓気味の感は否めませんが、出版社や編集者、さらには取次店や書店、印刷会社など既存システムの今後のあり方を提示しており、いろいろ参考になりました。

とはいえ、まだ縦書きやルビの問題もあり、日本では電子書籍のフォーマットさえ決まっていない状況です。
しかし電子書籍化は我々印刷業界からしても絶対に避けて通れない道なので、今後の動向を常に注視していきたいと思います。


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今年のゴールデンウィークの「杉本博司展」を観に行って以来、すっかり杉本博司フリークになってしまい、とは言うもののの作品に手がでないのは言うに及ばず、写真集も高価だったり、手に入りにくい状態なので、まずは彼の書いたエッセイ本を2冊立て続けに読みました。

苔のむすまで

杉本 博司 / 新潮社




現な像

杉本 博司 / 新潮社


これらの本の装丁もさすがに徹底的に細部にこだわる氏の姿勢を反映した美しいデザインで、しかも彼の作品もふんだんに図版として掲載されています。

そしてもちろん内容も、

「私にとって、本当に美しいと思えるものは、時間に耐えてあるものである」(「苔のむすまで」より)

「私の中では最も古いものが、最も新しいものに変わるのだ」(「苔のむすまで」より)

「私は現代美術の作家として、自我の発露として作品を作りえるのではない、私の自我は、長い民族の歴史の果てにたどり着いたこの地で、見失ってしまった遠い祖先の地を垣間見るための、盲人の白い杖にすぎない、私はただ コツコツ  と過去への道をたたき、帰ってくる響きをたよりに、導かれるがままに作品を作る。」(「現(うつつ)な像」より)

という氏の作家としてのポリシーが文化全般にわたる深い知識に裏打ちされながら、美しくかつ簡潔に綴られています。

なかでも心に響いたのが、

天平時代の建造物が図面もなく目分量で、しかし完成したとき全体が絶妙のバランスがとれるように、当時の頭領がかんなも縦挽きののこぎりも存在しない時代に、現代の技術をもってしても再現できないような優雅でのびやかな軒反りを実現している例をとりあげ、

「時代は美しさよりも工期短縮の方を選んでゆく。その方が安くできるのだ。」

さらに続けて

「技術の高度化は感性の劣化をもたらす」(いずれも「現(うつつ)な像」より)

と語る一節です。

DTP全盛時代を迎えた今、印刷という製造業を営むものとして、常に心に留め置きたい言葉です。


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茶の湯や美術関連の本などを出版する京都の老舗出版社淡交社さんが発行されている『キョースマ!(京都に住まえば...)』

京都について単なる観光ガイドでは物足りないと思っている方や、いつか京都に住みたいと思っている方向けに、地元ならではの「京都暮らし」を紹介している情報誌で、全国の書店で年4回刊行されており、最新号の'08年夏号がつい先週発売になりました。

実はこの最新号に弊社のオリジナル絵葉書「京野菜」6枚セットのことを取り上げていただいたのです。
と言っても取材記事とかではなく、弊社から読者プレゼントを申し入れたところ、快くプレゼントコーナー(P107)に掲載していただいた次第です。


というわけで、今『キョースマ!』を買って、ハガキで応募していただくと、何と「京野菜」絵葉書6枚セットが5名の皆様にプレゼントされます。
本文ページの方も、今回のメイン特集はずばり"この夏、「行きつけ」にしたい 京都のお寺"で、観光ガイドとはひと味も二味も違ったお寺ガイドなどの情報も満載ですので、是非一度書店で『キョースマ!』を手に取ってみてください。




「京野菜」絵葉書の詳細やお求めは、
>>GALLERY & SHOP 唐船屋にて


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からふね屋

株式会社からふね屋は大正10年創業の印刷会社です。

からふね屋が運営している「紙と印刷」製品のショップです。

からふね屋の自費出版部門です。

1本からオリジナル扇子をつくることができます

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プロフィール

堀尾武史
株式会社からふね屋 代表取締役

昭和36年生まれの丑年
京都生まれ京都育ちの印刷屋四代目社長。
小学1年から大学4年まで剣道にひたすら明け暮れ、一応各年代で全国大会には出場、入賞なども果たす。
同志社大学卒業と同時に親戚の印刷会社で修行、ここで大いにしごかれ現在に至る。
自社にあった活版印刷から写植、フィルム時代を経て現在のDTPまでひと通り印刷については経験、美しい印刷を愛す。
趣味はお酒とアート鑑賞、読書、音楽(JAZZ・ROCK・POP・REGGAE・CLASSICなどオールランド)、TV鑑賞(ガイアの夜明け・カンブリア宮殿・たけしアートビートなどがお気に入り)、ウォーキング。