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先日、本家(初代・二代目社長宅)の納屋を整理していたら、こんな額装された絵が出てきました。

おそらくその昔、店頭に看板がわりに飾られていたものだと思います。

画は桃太郎が、直筆で絹地に描かれていますが、署名も落款も見当たらないので誰の手によるものかもわかりません。
そしてなぜ「桃太郎」なのかも不明です。

額の傷みが激しかったのですが、何か手がかりがないかと中を開けてみると

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もう1枚、額の中からこちらは和紙にやはり手描きの書画が出てきました。
こちらはお目出度い図案ですので、お正月に飾ったものでしょうか?

いつの時代もものか、誰が描かれたのか、いっさい手がかりになるものはほかにありませんでしたが、唯一電話番号が、以前このブログで紹介した65年前の弊社初代の年賀状(印刷見聞録「60年前の年賀状」)に表記されていたものよりさらに古そうなので、おそらく戦後間もなしか、あるいは戦前のものと推測されます。

とりあえずは会社の倉庫に丁寧に締まっておくことにしますが、何かお心あたりやヒントをお持ちの方がいらっしゃいましたら、是非ご連絡ください。
よろしくお願いいたします。


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今回のテーマは「著作権」です。
印刷業界にとっても古くて新しい、ある意味永遠に続く問題かもしれません。

ところが、いざブログの記事にしようとすると、あらためて自分自身の知識と理解のあまりの無さに気づき、慌てて参考文献を探して、比較的最近刊行されて、なおかつわかりやすそうな一冊を手に取りました。

「おとなになる前に読みたい、教養としての著作権の話」というコピーが表紙に書かれていて、表題のちょうど三倍の年齢に達している筆者としては、ちょっと遅きに失するかもしれないと思いながら読み進めましたが、具体例をふんだんに紹介しながら、著作権全般についての話を非常にわかりやすく解説されていて大変勉強になりました。

そして著作権とは、創作者の権利を守り、きっちりとその報酬が還元されるために存在するのですが、ただ「創作のコピーを作りそれ売って対価を得る」という旧来の著作権ビジネスモデルは、デジタル化があらゆる分野で進んで、だれでも簡単にコピー(複製)ができる今の時代には、旧来のモデルとは変わっていく必要があることもよく理解できました。

また、
  • 超人気漫画だった「キャンディ・キャンディ」はお蔵入り?
  • ミッフィー対キャシー(ハローキティのキャラクター)事件の「粋な解決」
  • Twitterのつぶやきはテレビなどのマスメディアで転載自由?
  • 「4小節以内なら許可は不要」は都市伝説?
など、著作権にまつわるちょっとしたウンチクネタも楽しめましたので、興味のある方はぜひご一読ください。



ところで、印刷業界で著作権に関係してよく問題となるのが、印刷の版やデータの所有権の所在。いわゆる「版権問題」です。
つまり印刷に使用するフィルムや刷版、あるいは印刷出力用データは、発注者と受注者のどちらのものか?」という議論ですが、これらは法律上、印刷制作の途中に発生する「中間生成物」と呼ばれ、その所有権は受注側に帰属することが過去の判例からも認められています。

したがって発注者がこれらの「中間生成物」の譲渡を要求する場合は、制作に費やされた労力や知識・技術に応じた費用の支払いが必要となると考えるのが一般的です。

とはいえ、もし受注者と発注者の間で「中間生成物」の譲渡が有償によって成立したとしても、発注者はまだ自由にその「中間生成物」を使って印刷物を作成することはできません。

なぜなら、「中間生成物」には、テキストや写真、イラストなどの著作物が含まれていて、それぞれに執筆者やカメラマン、イラストレーターらの著作権が存在してので、これらの権利処理が行われない限り本来は発注者も自由に複製(この場合は印刷)することはできないのです。

実際には、これらの権利処理をすべての案件で細かく履行していくことは現実的ではないかもしれませんが、すくなくとも発注者と受注者の双方が版権の所在と著作権の存在を認識していることは非常に大事なことだと思います。

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以前の「今さら聞けない印刷用語集」では色校正を取り上げたことはありますが、今回は文字校正を中心に少し思うところを書いてみたいと思います。

文字校正と言えば印刷に欠かすことのできないものですが、昨今はインターネット上でも文字によるコンテンツが溢れていて、その分量だけでいえば印刷物をすでに凌駕しているかもしれません。

活版印刷時代だと、文選・植字を済ませ、校正機で刷ったゲラ刷りを、原稿(もちろん手書き)とつきあわせて読み比べ、その後は写植機から出力した印画紙を台紙にレイアウトした版下をコピーして校正していました。

それが、デジタル時代の昨今は原稿もWordなどテキストエディターソフトで入力したものを入稿、校正はPCや他のデバイスの画面などでPDFデータを見ながら行うことが増えてきました。

そして、校正作業のことを「赤を入れる」といいますが、実際に以前はゲラ刷りや版下コピーに校正した内容を主に赤ペンで書き込んでいましたが、最近は校正用に送ったPDFデータ上に校正内容を書き込んで保存して送り返すことも可能になっています。

ただ、校正をお願いする立場から言わせていただくと、「赤入れ」より合理的だと思われるPDF校正ですが、意外と紙に赤で書かれた校正の方が見やすくて作業効率がかえって良かったりするのです。(あくまでも個人的な意見ですが・・・・)

ですので、お送りしたPDFを一旦出力していただき、そのプリント紙に赤入れしたものをスキャンして返信、こちらでさらにそれをプリント出力してそれを見ながら修整作業を行うほうが若干手間が掛かりますが、結果的に修整作業の効率もよく、見落としや間違いも少なくなるように思います。

また、Wordなどで作ったテキストデータで入稿していだく方の中に時々いらっしゃるのですが、校正を戻すとき赤入れなど修整箇所を明示したものを返すかわりに、修整内容を反映したWordデータを再入稿していただく場合があるのですが、これはできれば止めていただきたいのです。

なぜなら、入稿していただいたテキストデータは、そこから製作側でレイアウトソフト上でフォントの種類や級数の指定、それに改行や字詰調整などの作業を経ているので、 校正後にまるごと差替えのテキストデータを渡されると、また一からレイアウト作業を全部やり直さないといけなくなるのです。

おそらく校正される側は良かれと思ってそういう形で戻されていると思うのですが、その場合はせめて修整した箇所のテキスト部分だけ赤など色を替えていただけますと大変助かります。

最後に、校正とよく似た言葉に「校閲」がありますが、その言葉の意味は少し違いがあります。
具体的には

  • 校正・・・原稿と見比べて間違いを見つけたり、また明らかな誤字脱字をチェックする
  • 校閲・・・原稿に書かれている意味や内容をチェックして誤りを修正する

という違いがあり、校閲のほうがより専門性が求められていて大手出版社などでは専門の部署を社内に持っています。

いずれにせよ印刷はもちろんのことインターネットの世界でも文字や内容の間違いは致命的な問題になる可能性があり、校正・校閲の重要性はこれからも上ることはあっても下ることはなくなりません。

ですので校正を出す側も見る側も、お互いに相手にとってわかりやすく、意図や意志が伝わりやすい方法を常に心がけたいものです。


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プリフライトチェックとは
オフセット印刷でせっかく入稿したデータに問題があった場合、データが差し戻されてしまい、余分な時間や手間がかかったリ、印刷した結果文字化けや画像の問題が起こってしまって刷り直しになる、など費用がかかってしまうケースも出てきます。

そこで事前にデータに問題がないかをチェックする作業、「プリフライトチェック」を行うことによってトラブルなくスムーズに印刷工程を進むことができます。

プリフライトでチェックすべき項目は

  • フォントが出力側の環境に適合しているか(もしくはアウトライン化されているか)
  • 適切な画像形式になっているか(PSD、EPS、TIFFなど)
  • 画像のリンク切れがないか(もしく は埋め込まれているか)
  • 解像度が低すぎないか(逆に必要以上に高すぎないか)
  • カラー形式はCMYKになっているか
  • 罫線が細すぎないか
  • オーバープリントが適切に指定されているか

などを調べて、出力に問題ないかどうかを確認します。

では、具体的にはどうするかというと、印刷会社や製版会社などには高価なプリフライト用のソフトウェアが用意されている場合があるのですが、入稿側でも簡単にチェックする方法がありますので紹介したいと思います。

InDesignでプリフライト
まず、InDesign(インデザイン)でデータ作成した場合は、InDesignに付属しているプリフライトチェック機能を使うことができます。

手順としては、まずチェックしたいドキュメントを開いて、「ファイル」メニューから「パッケージ」を選択します。(CCバージョンの場合)

indesign_001.jpg

するとドキュメントをチェックした概要が表示されます。

indesign_002.jpg

さらに、左側のメニューから「フォント」を選択すると、使用しているフォントの一覧が表示され、「問題だけを表示」にクリックをいれると、問題のあるフォントだけが表示されます。

indesign_004.jpg

次に、「リンクと画像」メニューを選択すると、リンクされている画像の一覧が表示され、こちらも「問題だけを表示」にクリックをいれると、問題のある画像だけが表示されます。

indesign_003.jpg

さらに「カラーとインキ」メニューで正しくプロセスカラーのみでデータが作成されているか(プロセスカラー印刷の場合)を確認します。

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これだけをチェックしておくだけでも、その後の工程が非常にスムーズに進めることができます。

■Illustratorでプリフライト
次にIllustrator(イラストレーター)でデータを製作した場合ですが、残念ながらIllustrator(イラストレーター)にはInDesign(インデザイン)のようにプリフライト機能は付属していません。

ただその代わりに、「ウィンドウ」メニューから「ドキュメント情報」パネルを開き、

Illustrator_001.jpg

そして「ドキュメント情報」のオブジェクト画面を選ぶと、不適切なカラーオブジェクトやフォントの有無や、画像のリンク状況などが確認できます。

Illustrator_002.jpg

またIllustratorのデータをチェックするもうひとつの方法として、InDesignの新規ドキュメントにIllustratorのデータを直接貼り込み、前述のInDesignのプリフライト機能を使ってチェックする方法もあるようです。

Acrobat Proでプリフライト
と、ここまでInDsignやIllustratorでのプリフライト機能を紹介してきましたが、現状で入稿側が行えるもっとも確実なプリフライトチェック方法は、前回のブログで紹介したやり方でInDsignやIllustratorで作ったデータをPDFデータに変換したうえで、そのPDFをAcrobat Pro(アクロバットプロ)でプリフライトチェック方法なのです。

実際には、まずチェックしたいPDFデータをAcrobat Proで開き(Acrobat Readerにはプリフライト機能はありません)、「編集」メニューから「プリフライト」を選択(Acrobat ProDCバージョンの場合)して

pdf_001.jpg

「PDF/X準拠」の中の「PDF/X-1aへの準拠を確認」を選び、一番下の「解析」ボタンを押します。

pdf_002.jpg

すると、解析結果が表示され、特に問題がなければ「問題は検出されませんでした」と表示されます。

pdf_003.jpg

これらのフライトチェックの方法によって完全に出力エラーがなくなるわけではありません(例えば罫線の太さの問題や不適切なオーバープリントはチェックできません)が、それでもプリフライトチェックを必ず出稿前に行う習慣をつけるだけでミスの起こる可能性は非常に小さくなりますので、是非みなさんも実行してみてください。

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印刷用データ製作のための3種の神器ソフト
印刷用のデータ作成には通常Adobe Systems(アドビシステム)社のIllustrator(イラストレーター)、Indesign(インデザイン)、Photoshop(フォトショップ)というアプリケーションソフトが使われます。
データを製作する側も、印刷用に出力する側もこれらのソフトを用意していることが前提となって、いわば共通言語のようなものになっています。

データ入稿の問題点
しかし、同じソフト環境であれば、まったく問題なくデータの互換性が約束されるかというと、そんなことはなくて、製作するPCのOSの違いやバージョンの違い、さらにはソフト自身のバージョンの違い、そしてフォント環境の違いによってデータの再現性が損なわれることが多々あります。

また、制作環境の互換性が守られていても、制作側のデータ作成に不備がある場合(例えばRGBデータの混在など)も制作側が意図した通りの印刷結果になりません。
また、フォント環境が合わない場合、いちいち入稿用にフォントをアウトライン化したデータを別に用意する手間がかかってしまいます。

PDF入稿とは
このような問題の解決策のひとつとして、現在広く活用されているのが「PDF入稿」です。

PDFはもともとAdobe Systems(アドビシステム)社が開発した電子ファイルフォーマットで、特定のPCやデバイスの環境に左右されずに全ての環境でほぼ同様の状態で文章や画像等を閲覧できる特性があります。

その技術を応用し、できるだけ安全なデータ入稿を実現したのが、PDF入稿です。

ただし、印刷入稿用のPDFデータは、どんなPDFデータでもよいわけではなく、原則としては前述のAdobeソフトを使って製作したデータをPDF-Xという規格に則った形で変換する必要があります。
また、RGBデータの混在などの問題もCMYKには変換はされますが、決して適性なデータになるわけではないので、あくまでも印刷用データとして適性なものを準備する前提は外せません。

具体的印刷用PDFデータを製作するには、IllustratorやIndesignにPDFで出力する機能が備わっていて、その機能を使ってPDF-X形式を選択してデータを書き出します。

PDF入稿データの作り方
簡単にその方法を解説しますと、(実際には発注する印刷会社に事前にご相談の上入稿されることをお勧めします)

まず、Illustratorの場合(画面はCC)は出来上がったAI形式のファイルで別名保存を選択し、

Illustrator_pdf_00.jpg

ファイル形式を「Adobe PDF(pdf)」を選択し保存ボタンを押します。

Illustrator_pdf_01.jpg

Indesignの場合は、ファイルから書き出しを選び、

indesign_pdf01.jpg

同じようにファイル形式に「Adobe PDF」を選び保存ボタンを押します。

indesign_pdf02.jpg

次の工程からはどちらのソフトも共通になり、まずAdobe PDF プリセットの項目から「[PDF/x-1a2001(日本)]を選びます。

pdf_02.jpg

次に左側の項目の中から「トンボと裁ち落とし」の画面を選択します。

pdf_03.jpg

そして、「裁ち落とし」にある「ドキュメントの裁ち落とし設定を使用」のチェックボックスにチェックを入れて、下の天・地・左・右の数値が「3mm」になっていることを確認します・

このとき、Illustratorの場合に大事なのは、もともとのドキュメントサイズが仕上がりサイズとまったく同じ設定になっていて、なおかつ裁ち落とし設定も天地左右それぞれ3mmに設定してあることです。

pdf_04.jpg

トンボについては、基本的には設定する必要はありませんが、印刷会社によってはトンボの設定を要求されるところもありますので、その場合は、「すべてのトンボとページ情報をプリント」にチェックを入れ、太さを「0.25pt」に指定します。

pdf_05.jpg

最後に「PDFに保存」もしくは「書き出し」ボタンをクリックすれば、作業は完了です。

pdf_06.jpg

なお、上記のように設定した内容をプリセットに保存しておくと、次回からの設定が簡略化できて便利です。
また、印刷会社によっては独自のPDF書き出し用プリセットを用意されている場合がありますので、その時はそちらを利用した方が確実です。



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今年は閏年
今年は4年に一度の閏(うるう)年、2月29日の話題で結構盛り上がりましたが、一部の業界では、そのほかにもカレンダー関連で盛り上がったというか、やきもきした話題がありました。

それは2017年の六曜問題です。

六曜とは
六曜(六耀)とはほとんどの方がご存知だと思いますが、よくカレンダーの日付に添えられている、先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口、の6つの「曜」ことで、旧暦をもとに各日にちに割り当てられています。

普段はあまり気にはしませんが、慶事の日にちを決めるときなどは「大安」がよいなど、現代でも結構生活の中で意識されています。

特に婚礼に関しては当世の若い人たちの間でも「仏滅」だけは避けたいという声が多いため、ブライダル業界では非常に重要なファクターになっています。

2つのカレンダー問題
ところが、来年2017年のカレンダーには2月26日から3月27日にかけて2通りの六曜が存在していたのです。
このためブライダル業界や一部の神社関係者の間でかなりの混乱が見られたそうです。

ではなぜこんな問題が起こったのでしょうか?

六曜の決め方
先にも述べましたが六曜は旧暦をもとに決められていて、具体的には旧暦の1日を起点に先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口を順に当てはめられていきます。
しかも旧暦の月が新しくなると、六曜の起点が変わり、例えば旧暦の1月は先勝から、2月は友引から、3月先負からと、それぞれ初日の六曜が順に繰り上がるのです。

そして旧暦の日付は月の満ち欠けと連動していて、地球と太陽の中間に月が位置する「新月」の日が旧暦の1日です。

2017年2月の新月は
ところで2月の新月になる日が17年は「26日午後11時58分」。

しかしこれはあくまでも計算上の予測であり、実は月の満ち欠け、つまり月齢は一定ではなく、ブレがあるため、正確に予測するのはとても難しく、5年、10年のスパンで月例を計算すると誤差が増幅し、六曜などの決め方に影響が生じてしまうそうで、そのため27日が「新月」と見るカレンダーも存在しているようです。

国立天文台の暦要項
ただ、この問題はその後一応の結論がでました。

と言いますのも、今年の2月1日に国立天文台から2017年暦要項の発表があり、正式に2017年2月26日午後11時58分が新月である事が確定しました。

したがって以後に作成されるカレンダーはこの確定した新月をもとに旧暦1日を設定し、それに併せて六曜を当てはめればよいわけです。

弊社でも毎年いくつかカレンダーの発注をいただいており、社内でカレンダーの玉(日付)を入力するとき、よく春分の日や秋分の日は毎年変わるので気をつけているのですが、来年分を製作するときは六曜も気をつけないといけませんね!


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UV(紫外線)と印刷の関係は?

立春はとうに過ぎましたが、まだまだ寒い日が続き、暖かな日差しが待ちわびしい今日この頃ですが、今回のテーマは「UV」、つまり紫外線です。
昨今は日焼けの元凶としてあまり評判がよくない紫外線ですが、実は免疫力を高めたり、殺菌・消毒効果があったり、ビタミンDを体内に生成したりと、効用面もいろいろあります。

でも、このブログではお肌や健康の話題はさておき、今回の印刷用語集のテーマはその紫外線を利用した「UV印刷」についてです。

印刷と紫外線、一見関係がないようですが、普通、印刷用の油性インキは主に空気中の酸素との反応(酸化重合)によって自然乾燥するのに対し、印刷インキの中には、UV(Ultra violet)を照射することによって硬化させ、即時に乾燥するものがあります。
このUVインキをつかって、UV照射の機能の付いた印刷機で印刷するのが「UV印刷」と呼ばれるものです。

印刷技法的には、オフセット印刷、シルクスクリーン印刷、インクジェット印刷などで活用されていますが、特に最近は短納期化の流れに乗ってオフセット印刷での普及が進みつつあります。

UV印刷の特徴は?

このUV印刷の特徴としては、

1.乾燥が早い
通常の油性インキは自然乾燥のため、紙質にもよりますが長いものでは48時間以上かかるのに対し、UVインキは瞬時(0.数秒)で硬化します。
したがって裏映り(汚れ)の心配がなく、即時に裏面印刷や断裁などの後加工に取り掛かることができ、作業効率が格段に良くなります。
また、自然乾燥の遅い特殊紙(例えば竹尾さんではUV印刷を推奨している紙がいくつかあります)、合成紙(ユポなど)、トレーシングペーパーやメタル系の用紙なども、UVインキであれば速乾なのですぐに次の工程に進めます。

2.摩耗にたいする耐性が高い
油性インキは後加工などで擦りキズが付いたりすることがありますが、UVインキは乾燥したときインキの皮膜表面の硬度が非常に高いため、キズなどがつきにくい特性があります。

3.環境にやさしい
UVインキはインキ乾燥に伴う溶剤、VOC(揮発性有機化合物:常温常圧で揮発する人工的に合成された物質)を含まず、また排ガス(炭酸ガス)も発生しません。また、そのために処理設備も不要で、省エネルギーにつながります。
さらに最近は乾燥装置の光源が従来のランプ方式からLED方式に進化しつつあり、消費電力の削減にも繋がっています。
4.スプレーパウダーを使わないので不純物が付着しにくい
UV印刷の場合は裏付き防止のスプレーパウダーを使用しないので、不純物を嫌う食品や医薬品・化粧品向けの包装紙やパッケージなど衛生面を気遣う印刷製品に向いています。

デメリットもある?

このようにいいとこだらけに思えるUV印刷ですが、もちろんデメリットもあります。

  • 基本的に資材(インキ、ローラ、ブランケット)・設備(光源や照射装置)などが高価
  • 後加工で折り加工の必要な場合、折り目に背割れ(罫割れ)が生じやすい
  • 油性インキに比べて若干インキ部分に光沢が出にくいなど色管理が難しい
  • 光源によっては発熱で高温になって用紙によっては伸縮や反りが生じる場合がある

ただ、デメリットについては、個々の印刷会社の環境によっても違ってきますので、詳しくは発注先の印刷会社にお問合せいただき、よくご相談のうえ、ご検討いただきたいと思います。

もちろん、弊社でもUV印刷に関するご相談はよろこんでお受けいたしております。

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今回は、昨年の夏から年末にかけて製作させていただいた日本画作品集の自費出版製作事例を紹介いたします。

作品集の著者のH様は、弊社の古くからのお得意先様からのご紹介で、H様もそのお得意先様のお客様でした。
H様は主婦業のかたわら日本画家の先生に師事され日本画を学ばれ、40年以上にわたり個展などで作品を発表されるなど創作活動を続けてこられました。

そして今回はじめて集大成の作品集づくりを思い立たれ、弊社とのご縁を賜わりましたt。

夏にまずご挨拶に伺い、ご意向や作品集の仕上がりイメージ、それに原稿のまとまり状況などをお聞きして、見積書と大雑把なスケジュールを提出、その後ご了承をいただき、製作がスタートしました。

本に掲載する作品のセレクトもまだ済んでいませんでしたので、見積りで設定したページ数から逆算して掲載予定数を割り出し、お客様の方で作品を絞り込んでいただき、それらをスタジオに運び込み弊社の手配で撮影作業を行いました。

紙質と判型については、H様のほうで気に入られていた本がありましたので、こちらの判型や紙質を参考にさせていただき、またレイアウトとデザインにつきましては全面的にお任せいただきましたので、弊社で原案を制作し、何度かのお打ち合せの中でお客様のご意見を伺いながら作品の入れ替えや修整作業を繰り返しました。

そして本紙・本機による色校正で、色調の最終チェックを受け、本番の印刷・製本作業を経て、無事お客様のお手元に納品させていただきました。

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仏画から風景画、植物画やそれに可愛らしい人形を描いた静物画などレパートリーも広く、額装、屏風、掛軸などの表装、扇面それに焼き物に焼かれた多岐にわたる作品の数々はプロの手のものと見紛うばかりの本当に素晴らしいものばかりでしたので、少しでも余すことなくその素晴らしさが作品集を通して伝わるよう弊社も微力ながら全力でお手伝いさせていただきました。


製作スタッフ
ディレクション:堀尾武史
デザイン・DTP担当:中塚政裕(からふね屋)
作品撮影・印刷管理:株式会社からふね屋

◆仕様
A4変型 本文88P 並製アジロ綴じ製本 表紙ジャケット巻き

◆紙質
ジャケット:わたがみ 雪4/6判 135kg宛
表紙:ハーフエア 4/6判 180kg宛
本文:ベビーフェイス 4/6判135kg宛

◆印刷
ジャケット=4+ニス/0C 表紙=1/0C 本文=4/4C

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株式会社ヤマコー
様は京都の宇治田原に本社を構え、プラスチック段ボール(プラダン)の加工に特化した、物流用梱包ケースや産業資材の特注品を扱う専門メーカーです。

特にプラスチック段ボール(以下プラダン)に関しては、独自の専用機械を多数取り揃えた日本一の広さを誇るプラダン専用工場を有し、生産から販売まで製販一貫システムを実現されています。

プラダンは、導入コストは割高であるものの、紙段ボールなどに比べて耐久性や耐水性、耐熱性などに優れ、何度も繰り返し使えるため、経済性の上でも環境面でも注目を浴びています。

ヤマコー様はいくつもの専用サイトを立ち上げるなど、非常に充実したウェブサイトもお持ちですが、やはり紙媒体のカタログも営業活動に必要ということになって、今回はプラダンについて網羅したカタログのデザイン、印刷を弊社で担当させていただきました。

最初にお打ち合せをさせていただき、その後先方のご担当者からご支給いただいた資料、画像、イラストデータをもとに、弊社デザイン担当がユーザー目線で見やすいカタログのページレイアウトを心がけ、数多くの校正作業を経て完成いたしました。

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製作スタッフ
デザイン・DTP担当:中塚政裕(からふね屋)
テキスト・画像・イラスト:クライアントご支給
印刷管理:株式会社からふね屋

仕様
A4縦型 本文32P
並製アジロ綴じ製本
表紙:コート 4/6判 135kg宛
本文:コート 4/6判110kg宛
印刷:表紙・本文=4/4C

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13日から髙島屋京都店・六階美術画廊で開催中の「襲名記念 九世高橋道八展」の図録を製作させていただきましたので、紹介いたします。

高橋道八家は、京焼(清水焼)の窯元のひとつで、茶道具や煎茶器の名品を多数輩出してきた、江戸時代から続く陶芸の名跡で、特に二世は「仁阿弥道八」と呼ばれ名人とされています。

九世道八様は、八世の娘さんで、お父様に師事され修行の後、平成24年に初の女性当主として九世を襲名されました。

今回は地元 京都で満を持しての展観ということで、道八家の伝統を受継ぎながらも、ご自身の感性を活かした茶碗・水指など60余点を出品されています。

弊社では、この記念すべき展覧会の図録を、デザインから印刷、製本まで担当させていただき、併せて封筒・価格表の製作なども承りました。

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道八様には、何回もご来社いただき、タイトル文字の書体選びから始まり、レイアウト・デザインの段階から最終の色校正まで入念に打ち合せを重ねさせていただき、校了後、印刷・製本作業を経て、昨年末に納品させていただきました。

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現在、髙島屋京都店で展覧中ですので、是非皆様もお時間があればお立ち寄りいただき、作品をご覧になってください。


襲名記念 九世 高橋 道八展

日時:1月13日(水) → 19日(火) 午前10時~午後8時
会場:髙島屋京都店 6階美術画廊 ※最終日は午後4時閉場


襲名記念 九世高橋道八展 図録

写真撮影:大道雪代

製作スタッフ
デザイン・DTP担当:中塚政裕(からふね屋)
印刷管理:株式会社からふね屋

◆仕様
A4変型 本文64P 並製アジロ綴じ製本 表紙小口折

◆紙質
表紙:パールコート 4/6判 135kg宛+マットPP加工
本文:ニューVマット 4/6判90kg宛
見返:タントN-58  4/6判70kg宛

◆印刷
表紙=4/0C 本文=4/4C


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からふね屋

株式会社からふね屋は大正10年創業の印刷会社です。

からふね屋が運営している「紙と印刷」製品のショップです。

からふね屋の自費出版部門です。

1本からオリジナル扇子をつくることができます

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プロフィール

堀尾武史
株式会社からふね屋 代表取締役

昭和36年生まれの丑年
京都生まれ京都育ちの印刷屋四代目社長。
小学1年から大学4年まで剣道にひたすら明け暮れ、一応各年代で全国大会には出場、入賞なども果たす。
同志社大学卒業と同時に親戚の印刷会社で修行、ここで大いにしごかれ現在に至る。
自社にあった活版印刷から写植、フィルム時代を経て現在のDTPまでひと通り印刷については経験、美しい印刷を愛す。
趣味はお酒とアート鑑賞、読書、音楽(JAZZ・ROCK・POP・REGGAE・CLASSICなどオールランド)、TV鑑賞(ガイアの夜明け・カンブリア宮殿・たけしアートビートなどがお気に入り)、ウォーキング。